
《Latent #2》2025 Cyanotype on Velin d’Arches paper、 503×750mm
恩師で、卒業後も交流させて頂いている進藤環さんの福岡での初個展『 In Shadows 』に行ってきました。
今回の会場であるギャラリーEUREKAは、自分達porriMにとっても思い出深い場所なのもあり、
環さんと出会って、10年近い月日が過ぎたことを考えずにはいられませんでした。

『 In Shadows 』展示作品より
元々油絵を専攻されていたこともあり、絵画的な側面と写真の持つ特有のマテリアルをミックスした形の作品が過去作にも散見されます。
過去作「飛び越える、道をつないで」等では、被写体を複数の場所から作家の目でもって引用し
写真家自身が想像した画角の中で、自身だけの目線から見た良き場所に配置し直す。
即ちコラージュ的な手法を持って、写真を用い絵を描かれているという認識が自分の中にはありました。
しかしながら今作に至っては、そのレイヤー構造は部分的な引用の域を出て
作家の採集した素材が、また別の時間軸(実作業だけでなく、印象として)に再定着させられ
複数のレイヤーを持つ紙の上に、再び根を生やすことに成功しているように感じられます。
不遜ながら作品制作の過程でも、お話を聞かせていただいていた作品が個展の形で見られたことはとても嬉しい体験でした。
ストレートフォトやデジタルイメージとまた違う奥行きを見れる機会になるかと思いますので
期間内、ぜひ足をお運びください。
進藤環『 In Shadows 』
2026年2月5日(木)―2月22日(日)
時間:13:00-19:00
休廊日:月・火曜日、18日(水)
※ 土・日曜日は作家在廊予定
2月15日(日) 15:00-16:00には同じく母校の講師で写真評論家である大日方欣一氏とのトークセッションも予定されております。
在学中最も興味深い講義をしてくださった両名のトークセッションは、個人的には必聴なので行ける方はぜひ。
稲葉